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自転車とアップサイクルでミニマムインパクトな暮らしへ。55nat.com ナット&カンパニー 白猫屋 のブログ

東京オリンピック2020のレガシー

東京オリンピック2020は何だったのか

世界各地で紛争や戦争が勃発し、自然災害による被害も頻繁に発生。政治の腐敗や不正も次々と発覚。世の中、ちょっとおかしな方向に進んでいるような状況では、心穏やかに暮らすという呑気な気分にもなりません。

すったもんだのあげく強引に開催された感のある「東京オリンピック」は今は昔。あったことすら忘れています。

オリンピックで何か変わったことがあるのかと考えてみると、樹木が伐採されて自然が減って、コンクリートのスポーツ施設が残っただけ。準備段階から不正にまみれ、自然は壊され、税金がスポーツ振興と国民のために有効に使われれず、利権のために無駄に使われてしまったのではないでしょうか。

世田谷大蔵運動公園の東京2020レガシー

東京オリンピック2020のレガシー@世田谷区大蔵運動公園

早朝のサイクリングで立ち寄る世田谷区大蔵運動場公園に東京オリンピック2020の「レガシー」が設置されていました。「コケシ」と「馬術競技の障害物」です。公園の広場の隅に設置され、場違い感が否めません。

「オリンピックのレガシー」と言われてもね、公園のこの場所に設置するセンスってどうなんでしょう。美観もね。

ちょっとこれはないんじゃないの?

「オリンピックのレガシー」を出現して間もなく、僕は世田谷区へ意見を投稿しました。

オリンピックのレガシーがなくなっていた

僕の意見は長いこと無視か放置かされていたようですが、久しぶりに立ち寄った公園で、「レガシー」と説明看板が撤去されていました。理由は定かでありませんが、大蔵運動公園の景色は東京オリンピック以前に戻りました。

公園の体育館入口前にはある「レガシー」の東京オリンピック2020キャラクターのほうは、引き続き設置され、なんとも言えない存在感を醸し出しています。

どうもこのキャラクターが好きになれなのは、デザインの幼稚さ、つくりのチープさ、周囲の緑や建物との違和感を感じてしまうからなのです。

レガシーが汚れてくたびれた姿にならないうちに、地祇の引っ越し場所が決まることを願っています。

東京オリンピックから受け継いだ遺産と伝統

レガシーとは「次の時代に受け継がれていく遺産や伝統、文化や目に見えない仕組みなど」を意味します。

東京オリンピックパラリンピック競技大会ホームページを覗いてみると、『大会を通じて生み出された様々なレガシーを発展させ、「未来の東京」の実現に向け、歩みを進めていきます。』との声明文と東京オリンピック2020レガシーレポートを確認できます。

東京2020レガシー|東京都の取組|東京2020大会開催準備|東京都オリンピック・パラリンピック競技大会ホームページ

俺が収めた税金を無駄に使うな

東京オリンピック2020は準備段階から、お金の使い方が杜撰で不正に満ちたものでした。本来のスポーツの祭典が政治とビジネスに利用されたばかりか、僕らの収めた税金の多くがオリンピックに投入されました。

政治と金の問題も、国の政策も、国が関わる国際イベントも、僕らの税金が無駄に使われることを許してはいけません。

税金の使い道に無関心ではいけないのです。

自分は税金を福祉や子育て、賢明な経済政策に正しく使ってほしいので、国会中継を聞いて国や行政や政治家たちの税金の使い方を監視もするし、文句や意見があれば必ず伝えることもしています。

自転車の環境整備にももう少し多くの税金を使ってほしいものです。

 

 

 

野菜の保管に新聞紙アップサイクルバッグ

田んぼ仲間のTaizoさんから頂いた果物のお裾分けが入っていたアップサイクルバッグ。彼の相方のタケちゃんが新聞紙とハサミと糊で作ったバッグです。
新聞紙とは思えないほど頑丈。しっかり自立もします。

捨てるのは忍びないな。

転がっていた野菜を入れてみると、ちょうど良い大きさ。
しっかりしているので、耐久性もあり繰り返し使えるクオリティです。

新聞紙バッグはわが家の野菜の常温保管袋としてたいへん重宝しています。

身のまわりにある材料の新聞祇で簡単にアップサイクルできちゃうというのはとってもいいですね。しかも、ハサミと糊で切ったり貼ったりするだけ。誰でも楽しみながら作れそうです。

作り方はインターネットですぐ見つかります。
アップサイクルを身近に楽しみましょう。

 

 

 

 

 

 

みず多摩アップサイクルバッグ

多摩市の市民団体『みず多摩』さんが、多摩市と企業やお店と協力してマイボトル携帯の習慣化、プラスチックごみ削減を進め、「給水スポット」の設置を広げるために取り組んでいたクラウドファンディングが目標額を達成して2月14日に終了しました。

支援に対する返礼品のひとつ、アップサイクルバッグ製作のお手伝いをさせていただいたので、広く市民の方からの支援が得られたので安心しました。

アップサイクルバッグもお届けできました。

すべてが一点モノのアップサイクルバッグはなかなか個性豊かです。

アップサイクルバッグは、使用済みの多摩市で使っていた巨大な懸垂幕(なんと長さ22メートル、幅1.9メートル)から切り出したターポリン素材の生地から作りました。

バッグを切り出す前の使用済み懸垂幕

全長22m、幅1.9mの長い懸垂幕を作業しやすいサイズに分割

 

 

コロナ感染と日本初のマウンテンバイク本

コロナウィルス陽性

2019年から世界中に広がったコロナウィルス感染。細心の注意を払いつつ生活していたものの、先々週末に発熱。検査を受けるとコロナ陽性。とうとうついに感染してしまいました。
外出時には必ずマスク着用、アルコール消毒も心がけていたのですが、その努力もむなしく、まったくの心当たりのないままどこからいただいてきたのやら。

39度を越える発熱があり、平熱まで下がりそうかと思うとまた発熱といった繰り返しが1週間続きましたが、咳と喉の痛みはなく、高熱のときの頭痛と痰の絡みがある程度でしたから、症状は軽い方だったと思います。

発症から10日ほどになります。身体のほうはまだコロナウィルスがすっかり抜けきった感じはなく、痰がまだ絡んでいます。身体を休ませすぎて筋力と体力が落ちたからスッキリしないのかとも考えましたが、かかりつけのドクターからのアドバイスで感染から1カ月から2カ月は注意深く生活するようにということなので、コロナ後遺症に気をつけつつ、再び気を引き締めることにしました。

身体に比べて頭のなかは以前よりスッキリしています。

ニューサイクルスポーツ入門書@1985年

コロナ感染の自宅療養中に昔の本を何冊か読み返しました。
そのひとつが平木さんが1985年に書いた自転車の本。日本で始めてのマウンテンバイクとBMXの入門書『ニューサイクルスポーツ入門 これがBMX&MTBだ!』って言う凄いタイトルの本です!

写真はレトロだけれど、2024年のいま読んでもBMXとマウンテンバイクの魅力の核心がダイレクトに心に響いてきます。凄いエネルギーの詰まった内容にあらためて驚きました。
本のなかの平木さんは昔のままの元気な笑顔で、久しぶりに彼と再会した僕は嬉しい気持ちになりました。

自転車に興味のある方には絶対お薦めの自転車本です。古書店で手に入れてぜひ読んでいただきたいと思います。

 

 

世田谷美術館。倉俣史朗の作品より思考に。

世田谷美術館

バラの花が封じ込められたアクリル板のイス、見たことがあるよね。
と、その程度の認識だった倉俣史郎さんのデザイン。

近所にある世田谷美術館で彼の没30年の展覧会があった。
最終日の前日の土曜日。やはり会場は混んでいた。
閉会間近の週末に大急ぎ駆け込む、僕と同じような人種がいかに多いか。

入場してすぐの4作品は撮影可。代表作品の椅子とテーブルが並ぶ。

来場者は建築デザイン関係者、ファッション業界の人、アート系と思われる服装、髪型、眼鏡着用の小綺麗で個性的な雰囲気の人たちが目立つ。半数以上そんな方だったという印象。自分は対照的に防寒重視の毛糸の帽子にウールのマフラー、アウトドア系ダウンジャケットにやや汚らしい色落ちしたリーバイスジーンズ、足元は自転車シューズといった格好で、どうも場違いな感じが否めない。まあ、そんなことは関係なく、展覧会は発見があって面白かった。

椅子、テーブル、引き出しといった倉俣史朗のインテリアデザインの作品はどれも実験的で美しく、インパクトがあった。それはそれで印象的なものだったけれど、僕は彼の作品よりもむしろ、人間性と思想哲学に惹かれとても刺激があった。

会場にあった解説文を読み進むと、彼の考え方と哲学がわかってきた。
インテリアデザインという枠に捕らわれない自由な発想を大切にしていること。
自分と社会の関係性を深く観察していること。
例えば重力とか浮遊感とか、普段の生活のなかで何気なく感じる宇宙とつながり。
そんな彼の考えと感覚が作品の背景にあり、生き方に反映されている。
そのことが理解できて嬉しい気持ちが湧いてきた。

彼のエピソードも面白い。人柄を好きになるきっかけになった。
1970年代に店舗デザインを手がけた銀座のお店。こうすぐオープンというときに、店頭のFRP(繊維強化プラスチック)の覆いが、近隣住民の反対にあって撤去させられた。発想とデザインが斬新すぎたのかもしれない。
撤去後、FRPの覆いは焼却場で黒煙を上げる。これを目撃した倉俣史郎は、デザイナーも自分が作ったものが環境にどんな悪影響を与えるのかを考えなければいけないと感じたそうである。地球の環境に関心を寄せる一面も知った。

倉俣史郎は政治にも関心があった。親交があった作家の野坂昭如参議院議員に立候補したときに熱烈な運動員として選挙活動に関わっている。社会問題や人間の営みとは無関係ではない彼の考えが、政治に関わり、作品の生まれてくる背景にもあるということが伝わってきた。
選挙の投票率が50%を切り、政治に無関心な人が増える今の選挙状況を見て、倉俣史朗はいったいどう思うのだろう。

世田谷美術館のエントランスホールにも倉俣史郎の代表作の椅子が展示してあった。
椅子はすべてが金属のメッシュ。
この作品は自由に座れるので実際に腰掛けてみた。
作者の意図通り浮遊感が感じられて面白い体験だった。

製作は日本の鉄工所が担当していた。椅子の金属メッシュは全面ニッケルメッキが施され、ロウ付けで溶接されている。手作業で金属メッシュをワイヤブラシで滑らかに磨き上げたというから、時間と手間がかかるたいへんな作業だったはずである。座面部分は特別に厚くて頑丈なメッシュが使われている。実用性も考慮されている。

 

何にもとらわれない。
自由であること。
解放してくれるもの。

 

実用ばかりが重視される社会はつまらない。何か別の世界へ誘ってくれる倉俣史郎のインダストリアルデザインは面白い。僕は作品よりもむしろそのデザインを生み出してきた彼の思考と人柄のファンになった。

 

 

ゴミ削減クラファンの返礼品に、懸垂幕のアップサイクルバッグ

アップサイクルバッグの材料。幅1.9m×長さ22mのデカい使用済み懸垂幕(一部)

多摩市(東京都)でゴミ削減などの環境保全活動を実践しいこうと結成された市民団体の『みず多摩』さん。多摩市と企業やお店と協力して、マイボトル携帯の習慣化を促し、プラスチックごみを削減するために、市内に「給水スポット」(店舗・企業、公園など)を設置することに取り組んでいます。

現在多摩市内にある26ヵ所の「給水スポット」の設置をさらに広げていくことを目指し、現在、クラウドファンディングに挑戦中です。
多摩市内にご縁のある方はぜひのぞいてみてください。

地域のゴミ問題の取り組みや日本社会の課題がわかりやすく説明されています。身近なところで出来る環境活動のヒントになるかもしれません。

話しはクラウドファンディングに戻ります。
支援の返礼品のひとつにアップサイクルバッグがあります。
多摩市で使っていた巨大な使用済みの懸垂幕(なんと長さ22メートル、幅1.9メートル)の生地から作るトートバッグなんですが、この製品製作を担当させていただいております。昨年末までに、デザインワークを完了し、いまちょうど縫製作業の真っただ中という状況です。一生懸命、作っています。

廃棄する使用済み製品の素材を利用して作るアップサイクル製品はバージン素材から製品を作るよりも、とっても手間と時間がかかり、関わる人たちも大勢になります。クラウドファンディングのリターン品にアップサイクルの製品を作ろうと決めた市民団体『みず多摩』の環境活動を陰ながら応援したいと思います。

アップサイクルバッグには手描きの「タグ」がよく似合う

★多摩市内で利用できる「給水スポット」です

1. 多摩市役所 (関戸)
2. 一ノ宮児童館 (一ノ宮)
3. 市立健康センター (関戸)
4. ALICIA Cafe (一ノ宮)
5. キノコヤ (関戸)
6. シナモン (東寺方)
7. ピンクララタマ (一ノ宮)
8. おむすびカフェ くさびや (関戸)
9. 無印良品京王聖蹟桜ヶ丘 (関戸)
10. 多摩市立総合体育館 (東寺方)
11. 大栗川・かるがも館 (和田)
12. 多摩生活者ネットワーク事務所 (乞田
13. ひじり館 (聖ヶ丘
14. 多摩市立教育センター かけはし (諏訪)
15. リバティ (諏訪)
16. ほっとセンター多摩 (永山)
17. あしたや (諏訪)
18. あしたやみどり (諏訪)
19. リンク&ショップ「はらっぱ」 (永山)
20. 福祉亭 (永山)
21. 市民活動交流センター (貝取
22. アクアブルー多摩/多摩市立温水プール (南野)
23. 一本杉公園 (南野)
24. 多摩清掃工場 (唐木田
25. リサイクルセンター (唐木田
26. 有限会社もしもし (落合)

 

*詳しくは市民団体『みず多摩』さんのウェブサイトにてご確認ください

mizutama.main.jp

 

 

2024年もよろしくお願いします!

田んぼに関わって7年目。

種を蒔く、世話をする、収穫して食べる楽しさ。

このサイクルはすべての物事に通じる喜びです。

今年も引き続き、よろしくお願いいたします。

新しいご縁がたくさんありますように!

2024年 正月

 

一月一日は今年も電車とバスを乗り継ぎ、日向薬師へ初詣に出かけました。いままでにないくらいの暖かなお正月で、穏やかな陽を浴びながら山道の参道を登り、昨年一年、家族が健康に暮らせたことに手を合わせ、今年の家内安全を祈願しました。

年々お正月らしさがなくなる街を寂しく思いながらも、いつもより静かで長閑な東京の一月一日はとてもリラックスできます。

初詣から帰ってひと息ついていた夕方4時10分、組んでいた足に動脈が波打つようなゆっくりとした規則正しい波動を感じたあと、ゆっくりと身体が揺れ始めました。