3年ぶりのライブで観るバンフ映画祭『バンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバル』でした。
焚火なキャンプの盛り上がりやグランピング施設が充実する最近の国内アウトドアシーンを横目に、1990年代のようなアウトドアアクティビティの活気は衰退してしまったのかなあと心配していたが、バンフ映画祭のワールドツアーの作品を観てほっと胸をなでおろした。
アウトドアカルチャーをテーマに、毎年、カナダのバンフで開催される短編ドキュメンタリー映画祭『バンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバル』。ここに応募された作品(ショートフィルム)から厳選されたものがワールドツアーとして45か国以上で上映される。僕はこれを観たわけだけれど、どの作品もアウトドアアクティビティの楽しさと学びが満載だった。
それぞれの作品に教訓と哲学があってとっても面白い。
自然をとおして人の優しさや心のあたたかさが伝わってくるので、観終わった後に感じる喜びや爽快感も大きい。
「自分の考えに従って自信を持って前向きに生きること」の確信を僕はあらためて教えられた。
作品はハンディキャップを持つ人のスキーや登山、マウンテンバイク、クライミング、アドベンチャーなトレッキング、カヤック、スノーボードなど、アウトドアアクティビティのジャンルは多彩だ。ドキュメンタリーならではのヒューマンドラマがあり、感動で涙することもある。アドベンチャーがテーマの作品から、自分のなかに眠っていたチェレンジ精神が燃え上がるかもしれない。
もし、日常の単調な生活にうんざりしていたり、思うようにならない問題でへこたれていたりしている自分がいたら、力強く励ましてくれるし、勇気を与えてくれるはずだ。大自然的な視野から元気をくれる映画なのだ。
アウトドアカルチャーに国境なし。時代を経ても変わらぬアウトドアアクティビティの楽しみと奥深さをあらためて感じさせられた。バンフ映画祭に感謝である。
そして嬉しいことに、バンフ映画祭ワールドツアーのオンライン上映が11月19日から始まる。プログラムはライブ会場上映のピックアップ作品とオンライン限定の作品。
ライブ会場で観た作品をもう一度観たかったこともあり、迷わずオンライン上映のチケットも購入した。
短編ながら秀作ぞろい。興味のある方はぜひ。