Holoholo Diary 555blog

自転車とアップサイクルでミニマムインパクトな暮らしへ。55nat.com ナット&カンパニー 白猫屋 のブログ

テスラの旅。富士山→東京。

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ツーバーナーにコットンテント。ハンモックも吊るす。そんな古き良き時代のキャンプを堪能し、富士山麓のキャンピングサイトを後にして東京へ帰る日である。
キャンプ道具をきれいに積み込んだアウディにはメンバー四人のうちの二人が乗り、僕はもう一台の車、ドクターKのTESLA(テスラ)モデル3に乗りこんだ。電気自動車のテスラには一度乗ってみたかったので、そのチャンスが意外にも早く到来。なんともラッキーだった。

派手なデザインでアピールするわけでもないが、テスラの緩やかに流れる曲線のラインがなんとも美しい。ベーシックで落ち着きのあるシンプルさがあり、普通っぽいけど、不思議と存在感がある。

人生には何度か価値観が変わる瞬間というのがあるものである。
その日の「初めてのテスラ」はまさにそうだった。

化石燃料のガソリン車に替わって近い将来、電気自動車や水素自動車が主流になるよね、とは何となく感じてはいた。僕を乗せたドクターKのテスラが走り出すとすぐに、ガソリン自動車の時代は終わってしまったということを感覚的に確信できた。自分の今までの車に関する考え方をすべて捨てることになった。

テスラのドアってどう開けるの?
のっけから戸惑う自分。ドアにはレバーのカタチをしたパーツが出っ張りもなくあるだけ。どうやってつかむ?
どうやって開けるんだ?
ドクターKが開け方を教えてくれた。やっとテスラに乗りこむことができた自分。

助手席に乗り込んでちょっと驚く。キレイ好きの友人の居間のようにスッキリした助手席まわり。ローチェアのようなシートに腰を下ろすとダッシュボードがテーブルのようだ。車内から外へ広がる開放感。運転席との間には『iPad』と同じようなサイズのモニタがある。それだけ。足まわりはゆったり広々としている。窮屈さはまったくなし。車のなかってこんなに快適な空間だったっけ?

キャンプサイトを出発したテスラ。静かに緑の木立を通り抜けて幹線道路へ。助手席の僕はテスラの運転情報がすべて映し出されるモニタに釘付けになる。

ドクターKのテスラはモデル3。デュアルモーターのタイプだ。8台の搭載カメラが周辺の道路交通情報を察知解析し、そのデータがモニタに映し出される。対向車や路肩の状況がモノクロ画像となってモニタ画面に現れる。トラック、バイク、自転車、交差点、信号機などのリアルな状況が確認でき、前方から後方へと流れていく。テスラが路肩に寄りすぎると、警戒音が鳴り、危険を知らせてくれる。

テスラは高速道路の料金所を通過した。そして静かに、そしてスムーズにすごい勢いで加速。飛行機が離陸するときにカラダがシートに張りつく、あの加速感と同じだった。瞬く間にテスラは本線に合流。テスラ(モデル3)デュアルモーターの心地良い加速体験がすっかり病みつきになってしまった。

テスラのオートパイロットによる自動運転も体験することができたのだが、助手席で寛いでいる僕にはイマイチ自動運転走行の違いを実感できなかった。ドクターKの運転は自動運転でもそうでなくても終始スムーズで安全安心だった。テスラにはドライブをサポートするアイディアと機能が備わっていて、従来の車にはない安全走行重視の思想が感じられた。

東京までのテスラの旅は4時間ほどだった。シートの座り心地も申し分ない。他の車とはテスラのシートの明らかな違いはリビングのカウチに座って寛いでるような感覚があること。長時間シートに身を沈めていてもまったく疲れはなかった。車内のスペースが広いこと、開放感があること、ミニマルでシンプルなデザインでストレスがないことも快適なドライブの大きな要因である。

箱根の山の下坂。テスラは回生ブレーキによる発電充電システムが働き、10キロ走行分相当の電力がバッテリーに充電された。初めて体験する見慣れない機能がいろいろ搭載されていてテスラの興味が尽きない。

海老名のサービスエリアで30分充電した。
日本では電気自動車のインフラ、充電スポットがまだまだ少ない。充電器の種類によってはテスラ専用の充電アダプターを使わなければならず、それを持ち運ばなければならない。そんな電気自動車のわずらわしさを差し引いても、移動の手段としての車の社会は日本人が思っているよりかなり早いスピードで電気自動車へシフトしていくことは確実だろう。

車には詳しくない自分が今回初めてテスラに乗って未知だった電気自動車を初めて体験をしたわけだけれど、エネルギーシフトと安全走行を追求した車の進化にはとても驚いてしまった。車に関して、自分は化石のような人間だったようである。

僕はすっかりテスラに魅了されてしまった。テスラの助手席から車社会の未来が目の前に現れた。

自分の普段の生活はもっぱら自転車の徒歩であるが、もし車を所有するとしたら迷わずテスラを選択するだろう。ドクターKの情報によれば200万円台のテスラがリリースされる予定があるらしい。そう遠くない日にテスラのステーションワゴンにキャンピング道具を積み込んで出かけることもあるかもしれない。

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