Holoholo Diary 555blog

自転車とアップサイクルでミニマムインパクトな暮らしへ。55nat.com ナット&カンパニー 白猫屋 のブログ

2017年のアップサイクル

フラッグ(バナー)や横断幕のアップサイクル

最近は”アップサイクル”という言葉を耳にする機会が多くなり、リサイクルへの関心がじんわりと広がってきたように感じる。ブームに終わらず社会に定着してくれることを願う。
そんな世の中の流れを注意深く観察していたところ、5年ほど前にアップサイクルの仕事を依頼してくださった方から連絡があった。使わなくなった横断幕をアップサイクルしたいので相談にのってほしいというものだった。

過去のアップサイクルの仕事を覚えていてくれていたんだなぁと、嬉しかった。

企業がアップサイクルやリサイクルに取り組む場合、なかなか難しいものがある。例えば、使い終わったフラッグ(バナー)や横断幕。製作を依頼した業者さんにお願いすれば、処分(産業廃棄物として捨ててもらえる)してもらえるのだから、わざわざお金と時間をかけて何か付加価値のある製品へ生まれ変わらせる必要性があるのかという考えもある。余計な仕事が増えてしまうではないか。手間もかかるし無駄だというのである。

アップサイクルに取り組むか取り組まないかの判断は企業ポリシーに左右される。
何のためにアップサイクルをするのか。費用対効果をどう考えるか。実現までにはいろいろ課題もある。簡単にはいかない場合も多い。

写真は今回再びお声がけいただいた旭広告社のFNKSさんと2017年に取り組んだ「よこはまフェア」の使用済みバナーのアップサイクル。捨てるところが極力少ないように試行錯誤をかさね、大小サイズのさまざまなトートバッグを製作した。

アップサイクルの仕事はやりがいもあり、毎回新しい発見がある。
2023年のアップサイクルも廃棄物から面白いものが生まれるそうで楽しみである。

 

天然成分の靴クリームを使う

革靴の手入れは年に一度か二度。オールレザーのシューズはなんでもこのレザー・コンディショナー(クリーム)でメンテナンス。


この靴クリームがなくなってしまった。

缶を開けてから10年ほど使っていたので、ずいぶん長いこと使っていたことになる。


同じ靴クリームを買おうと探したら、レッドウィング社の製品に「オールナチュラル・レザー・コンディショナー」というお同じようなものがあった。缶のデザインの書体などは変わっていたが雰囲気は同じ。新しいものはクリームの色が濃い飴色からクリーム色に変わっていた。クリームの成分も天然のミンクオイル、蜜ろう、松脂と天然の原材料になっていた。


そして、価格は1,760円。前回買った価格の2倍ほどになっていた。

物価高の影響も多少あるだろうが、天然のものからつくられているからこの価格は致し方ないのだろう。


新しいクリームを使ってみると良い塩梅である。革靴にほどよく油分が沁み込み、表面は潤うが蘇る。控えめな光沢がなかなか良い。


いままでまったく考えもしなかったんだけど、靴クリームを作ってみたくなった。天然の原材料が手に入れば自分でも作れるんじゃないかと思った。


作り方を調べた。

意外と簡単につくれそうだ。

 

雨の日の桜のお花見も悪くない

桜の花見といえば青い空。咲き誇るピンク色の桜。
春の陽気に誘われて気持ちも軽くなる。
満開の桜の木の下、芝生に寝転んで仲間と花見酒を一杯といきたいところだが、
週末は生憎の雨。

晴れていたら、お花見客でごった返す桜満開時期の砧公園。
いつもの年なら、混雑するこの時期にわざわざ足を踏み入れはしないのだが、雨で人も少ないだろうと散歩にちょいと出かけてみた。そうしたらなんと公園はガラガラ。
雨っていうだけでこんなに人がいないとは驚きである。

雨の日の花見はまんざらでもない。

一時間ほどかけて、公園をひとまわりして帰ってきた。

まだツボミを持った桜もあり、満開の桜はもう少し先まで楽しめそうだ。

青空が恋しいけれど、こんなにゆったり桜のお花見を楽しめるのなら、
雨の日も悪くはない。

シンプルな生成りのサコッシュ

サコッシュはシンプルに限る

自転車乗りのサコッシュはシンプルに限る。

サイクリングのおやつとカラダが冷えそうになった時に一枚羽織る薄手のジャケットを収納できればいい。欲を言えば財布の入る内ポケットとフック付きのキーチェーンがあると便利だ。

そんな自分にとって使いやすいサコッシュが市販のものにはなかったので、自らデザインし、作ってしまったのがこのサコッシュだった。

Oakwill Trail bike 溶接クン

今はなきハンドメイド・オフロード自転車のブランド『オークウィル・トレイルバイク』の依頼で製作したオリジナルのサコッシュは、この生成りサコッシュをベースにロゴをプリントした。シンプルなデザインとちょいと物を持ち運ぶ必要最小限の機能があればいい。その考えは依頼主も同じだった。

単行本を入れられる内ポケットのサイズにしてほしいとリクエストがあったのでカスタマイズした。

製作したサコッシュの1枚は僕の手元にあり、今も大切に使っている。

フレームビルダーの溶接作業をモチーフにした Oakwill Trail bike の「溶接クン」ロゴデザイン。”溶接クン”のイラストにインパクトがあって、良くも悪くも少々目立ちすぎてしまうけれど、とても気に入っている。素晴らしい。

Oakwill Trail Bike オリジナル・サコッシュ

無地の生成りサコッシュ

使わないときは小さく畳んでポケットに入れて持ち運べるサコッシュは荷物にならない。便利である。

ときどき、サコッシュの問い合わせをいただくので、自分が使いやすいデザインで作った生成りの綿素材100%のサコッシュを1ダースほど作って在庫することにした。

 

リフレクト反射ゴム製シューレース【くつひもの通し方】@白猫屋

前略、金太郎さま

先日はインターネットショッピングサイト『白猫屋』をご贔屓にしていただきありがとうございました。

ご家族の皆さんが「リフレクト反射機能付き・ゴム製シューレース(くつひも)」を日常的にお使いいただいていると聞いてたいへん嬉しいです。

実はわたくしも、古いスニーカーのシューレースを「リフレクト反射機能付き・ゴム製シューレース」に交換しました。今回は新しいシューレースの通し方を試したのですが、これがなかなか良い塩梅です。機会があればぜひお試しください。

取り急ぎ「通し方」をお知らせいたします。

早々

 

白猫屋 店主

 

ゴム製シューレースの通し方

・スニーカーの「足首」側からシューレース(くつひも)を通し始める。

・「つま先」側に向かって通す

・通し終わった「つま先側」で結ぶ

・シューレースの長さは結ぶ位置で調整(余分な部分はカット)

・結び目の先端を隠す

・「ストッパー」を使ってシューレースを留める

 

「ラバー(ゴム)製のリフレクト反射シューレース」のお求めはこちらでどうぞ。

▼インターネットショッピングサイト

mono555nat.ocnk.net

1980年代の自分に遭遇@GINO BICYCLE

「面白い自転車屋さんが近くにオープンするらしいよ。まだ準備中だったけどね。」と、隣町に住む自転車仲間のCARTOON MASTER氏から耳寄りな情報が入った。
さっそくお店の様子を見に行ったのが1月。まだ準備中だった。

開店準備で忙しいにもかかわらず、1970年代生まれのお店の主、登さんは手を休めてくれた。お互いを自己紹介。「2月中にオープンの予定なので、また寄ってみてください!」と見送られた。その日はお店のビジネスカードをいただいた。感じのいい店主と良い雰囲気のお店だった。

自転車屋さん GINO BICYCLE オープン

それからしばらくして3月。
『GINO BICYCLE』に立ち寄ってみた。
お店は開店営業していた。

オープンのお祝いを伝えると登さんは嬉しそうだった。

GINO BICYCLEは1980年代のマウンテンバイク(MTB)やパーツなどを扱っているが、古い自転車を売る旧車ショップというよりは、当時の自転車シーンの世界観を現代に蘇らせた新しい感覚の自転車屋さんといった雰囲気だ。

1980年代と言えばマウンテンバイクの黎明期である。その魅力に取りつかれた店主、登さんが彼独自の自由なセンスで作り上げたユニークなお店である。

お店の中には懐かしいパーツが並ぶ。古いマウンテンバイクを復活させる趣味(?)を持つ自分には、パーツ調達の選択肢が増えてありがたい。

本棚には小学館のアウトドア雑誌『ビーパル』など、1980年代のマウンテンバイク関連の記事が掲載された雑誌や自転車専門誌や本も多数あり。本は売り物ではなく、お店の貴重な資料。大切に保管されている。

「懐かしいなぁ」と本のページをめくる。リアルタイムで1980年代のマウンテンバイク黎明期を過ごしていた自分にはどれも見覚えのある、一度は目を通したことのある本ばかりだった。

1988年の自分に再会する

ふと見た本の背表紙に目がとまった。
『日本と世界の自転車。マウンテンバイク 1988年版』。
35年前、自分の書いた巻頭のカバーストーリー(特集記事)が掲載されいる本ではないか!
昔の恋人と突然再会したような驚きと懐かしさがこみあげてきた。
記事はアメリカ取材のエピソード、そこで感じた自由で活気あふれていた自転車カルチャーなど「アメリカの自転車事情」を伝える内容。記事を通して一生懸命に読者へ伝えようと時間を惜しまず努力していた当時の自分が蘇ってきた。

まさか、1988年の自分とここで再会できるとはね。
嬉しくなった。
この本を本棚に並べていた登さんに感謝。

1980年代の自転車カルチャーに触れる

GINO BICYCLEは、旧車マニアや「昔は良かったよな」的懐古主義をまったく感じない居心地の良いお店である。それはきっと、店主の登さんが1980年代の古き良きマウンテンバイク黎明期の空気感を理解していて、モノへのこだわりよりも時代の空気感のようなものを大切にしているからなんだろう。ホッとするお店である。

帰り際に、お店の開店を祝してプレゼントを渡した。1980年代に僕が使っていたものだけど、当時のマウンテンバイク生活でお世話になっていた品である。中古の品で申しわけないのだけれど。

 

自分で作ったお米を土鍋炊飯で

自分たちで作ったお米

自分たちで育てたお米を食べた。

昨年10月末に稲を刈り、ハザ掛けして約3週間、天日の干し。それから籾摺りをして、収穫したお米を田んぼの仲間で分配。新米が手に入ったのは今年の2月だった。

さっそく家の精米機で七分づきで新米をいただいた。

ほぼ人力。無農薬無肥料栽培の天水田

お米は『栄光』という品種。
谷戸の田んぼで、里山からしみ出る水と雨の恵みに頼る天水田。無農薬無肥料で栽培し、脱穀以外は機械(動力)に頼らない、ほぼ人力で育てたお米である。

そんな1年間の苦労(苦労とはまったく思わない。里山の米作りは楽しいのだ)と思い出の詰まった新米は格別に美味しいのは当たり前だ。

2月の田起こしに始まり、10月の稲刈り、11月の脱穀までの10か月の米づくり

新米は土鍋炊飯で

仲間たちとお米を育てた1年間。
収穫したお米のひとりあたりの分け前は2キログラム。

新米は土鍋で炊いた。
あぁ、とっても美味い!

わずかなお米だけれど、大切にありがたくいただくのである。

土鍋炊飯