Holoholo Diary 555blog

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成城の洋館、旧山田家住宅に立ち寄って。

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東京世田谷西部の2月は暖かい日が続く。

雨が降らない日は朝イチ、1時間ほど自転車に乗るか、近所を歩くか、そんなことを日課にしている。

天皇誕生日。成城界隈を2時間ほど歩いた。新型コロナウィルスの緊急事態宣言中というのに春の陽気に誘われた地元の方々が多く出歩いていた。自分たちもそのなかのひとりだった。

家から歩いて20分。成城の洋館に4年ぶりで立ち寄った。

1937年頃に建てられた旧山田家住宅だ。世田谷区が維持管理、一般開放されている。自分のような古い洋館好きにはたまらない場所である。住宅の一部がカフェになってる。本来ならここでゆっくりしたいところなんだけれど生憎コロナ禍で閉まっていた。残念。

では見学だけでも。二階建ての旧山田家住宅。この日の見学開放は1階のみだった。2か所あるつくりの珍しい階段を上って2階の寝室などの部屋に入ることができずに、こちらもちょっと残念。

そして残念だったことがもうひとつ。説明パネルの展示が多いこと。設置場所もイマイチなので、せっかくのレトロな洋室の壁面の美しさが隠れてしまって見えない。部屋が見通せる洋館の開放感も損なわれていた。洋館に引っ越してきた日本人が、持ってきた家具や物品をとりあえず必要だからという理由で空いてる場所に置いちゃいました、というような”ものが多いな”という感じかな。展示パネルや資料の置かれたテーブルが意外と邪魔で、見学者同士、ところどころで進路を譲ったり譲られたり。必要最低限のパンフレットだけだったら、人がすれ違う際に気を使ったり、窮屈になってストレスがたまることもないはずなのに。

4年前、2017年に立ち寄った旧山田家住宅は解説パンフレットが小さなテーブルの上に置いてあるだけだった。解説の展示パネルや物販コーナーなどもなく、スッキリしていた。空き家のようなガランとした室内にお邪魔しますと入って、昭和モダンの洋館の雰囲気にどっぷり浸って至福のときを過ごせた。

何はともあれ、現存する洋館は貴重である。戦後、GHQ連合国進駐軍に一時接収された歴史も刻まれている。各部屋異なる寄木張りの木製フロアはともかく美しい。修復耐震工事の過程では床面から当時のバスルームのモザイクタイルが現れたという。

旧山田家住宅では古い建築様式や戦後の日本の歴史についてのエピソードを見学しながら知ることができる。貴重な文化財なのに気軽に出入りして当時のたたずまいを体験できるので面白い。

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ひと通り室内の見学を楽しんで住宅の庭に出た。

庭のポーチから青空を背景にほころんだ梅の花を眺めた。

眼下に広がる成城みつ池緑地を見渡した。

3月の桜の季節にまた来よう。