Holoholo Diary 555blog

自転車とアップサイクルでミニマムインパクトな暮らしへ。55nat.com ナット&カンパニー 白猫屋 のブログ

30年選手のPatagoniaナイロンジャケットとベルトのリペア

ミニマムインパクトな生活を目指して

1970年代に出会った『ホールアースカタログ』の影響をもろに受けた自分は、自然環境へ負荷を最小限に抑えるようなライフスタイルを志向してきたつもりだけれど、現実はなかなか難しい。どうも自分の生活は似非だったようである。

気がつけば身のまわりにはののが溢れている。捨てることのできない物品や着るものばかり。20年、30年、使い続けているものはざらにあり、それでも最近は次々と寿命が訪れたらしく壊れ始めてきた。もちろん修理できるものは修理し、そうでないものは出来る限り資源化する。ゴミとして廃棄される量を少しでも減らすことでお世話になった製品に別れを告げる。そんなわけで最近、古いものやガラクタは少しづつ減ってきたのでありがたく思っている。

昔のように物欲を掻き立てるような製品の出会いもすっかりなくなった。生活に必要な物もとくに見あたらない。
年を重ねてきたせいなのか、トレンドに関心がなくなってしまったからなのか、その両方か理由なのかもしれない。

持っているものを修理して長く使う

ともかく、新しいものを買わず、無駄なものは増やさない。長年使っているものをこれからも長く使っていくこと。そんなことが自分できるささやかな環境負荷を最小限に抑えるミニマムインパクトな生活だと思っている。多少費用がかかっても、ときには新品と同じ修理代を支払うことになっても、できる限り修理やリペアをして長く使い続けることにしている。

1989年から1990年に製造されたPatagonia社の『フェザーウェイト・シェル・プルオーバー』は、携行性の高さと必要最低限の防風防寒性機能を併せ持つ便利さから1990年代初頭のマウンテンバイカー御用達のナイロン製ジャケットだった。僕のような近所をチョイ乗りするオフロードサイクリストにはなかなか重宝する製品でいまだに着用している。自転車仲間からは物持ちが良いと冷やかされるのだが、製造からもう34年も経っていた。

とくに不具合というわけでもないが、もう何年も前から経年劣化で袖のゴムが伸びてしまっていた。それ以外はまったく問題がない。われながらその耐久性に驚いてしまう。

1990年代から気に入って使っているダブルリングのベルトも相当くたびれてきた。
ベルトをとめるという機能も怪しくなってきた。ベルトの縁が摩耗してきて見栄えも悪くなった。

このベルトもPatagonia社の製品なので、袖のゴムが伸びてしまったナイロンジャケットと一緒にパタゴニア直営店へ修理をお願いすることにした。

パタゴニア直営店で修理をお願いした

修理に出してから2か月か3か月たったのだろうか、忘れた頃にパタゴニアストアから「リペアが終わった」と連絡が入った。

ストアに受け取りに行くとナイロンジャケットの袖のゴムはリペアされて新品のようになおっていた。素晴らしい。あとさらに30年は使えそうである!
まさに『一生モノ』のウェアになるかもしれない。

一方、ベルトのほうは「構造上の理由」によりリペア困難とのこと。現物がお預けしたままの状態で戻ってきた。Patagonia社のリペアチームをしてもこのベルトの修理は困難であったか。ちょっと残念である。

さて、リペアできずに戻ってきたベルトのほうは自分で修理する方法を考えることにする。

気に入った製品を修理しながら長く使うことで、環境に優しい生活、無駄なお金を使わない生活が実践できる。パタゴニアのリペアサービスはそんな生活をサポートしてくれるありがたいシステムである。